円相場 2008 2 2

 最近、こんなことを聞かれます。
「なぜ、円が買われるのか?
日本経済は、よく言えば安定しているが、
悪く言えば停滞しているように思える。
少子高齢化の問題もある。
さらに、日本は、超低金利だ。
だから、円安になるはずだ。
それなのに、なぜ、円買いなのか」
 そういう疑問が出るのは、
蛸壺のような日本列島に、こもっているからです。
外国人のような視点で、日本を見ましょう。
 第一に、現在の日本経済には、インフレがないような状態でしょう。
2007年の秋は、食料品の値上げラッシュでしたが、
それでも、外国のインフレ率と比較すれば、
日本のインフレは誤差の範囲に見えるほどです。
 インフレは、貨幣価値を減少させます。
そういうわけで、インフレは、お金にとって致命傷となります。
 今の日本人は、インフレが、どんなに辛いことなのか、わかってないのです。
インフレ率を低く抑えることが、どんなに価値あることか、知らないのでしょう。
 第二に、日本は、バブルではありません。
外国を見れば、バブルになっている国が多数存在します。
あるいは、住宅バブルがはじけた国があります。
(バブルは、いつかはじける時限爆弾のようなものです)
 第三に、日本は、サブプライム問題では、軽傷でした。
欧米は、サブプライム問題の傷が深いと思います。
 つまり、日本は、インフレなし、バブルなし、サブプライム軽傷。
ということで、消去法で、円買いとなっています。

有事の円買い? 2008 1 27

 先週、こんなことがありました(1月21日から1月25日)。
日本を含めて世界の株式市場が急落(1月22日)。
円は、主要通貨に対して円高となりました(1月22日または1月23日)。
(ドル、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)
(このような動きは、先々週末から)
 こうした円の動きに対して、ニュースでは、
「リスク回避目的の円買い」というニュースが流れていました。
 有事の「円買い」でしょうか。
こうした動きは、一時的なものでしょうが、時代の変化を感じます。
昔は、「有事のドル買い」と言われた時代があったのです。














































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